2014/06/27

和矢にささげるバラード

※言い訳という注意書きw

これから、シャルマリ派のぷるが、血反吐を吐きながら(怖)永遠の恋敵w和矢クンを語ります( ;∀;)www







え~今更感がチョモランマです。 


作品終って20余年も過ぎて今かいっっΣ(゚∀゚ノ)ノというツッコミには甘んじていやむしろ進んでwハリセン受けますwwwハイ


ず~っとず~っと前から約束してた、和矢考なんでつ……実は(小声)_| ̄|○
お、遅いにもホドがありますが、美華さんみおさん、ほんっとスミマセンでした~~~(見てらっしゃらないだろうが(^^ゞ)
とろ愛出した直後、ナニやってんだwとは自分でも思いますが、まあずっと気にかかってたもので(;´∀`)この際なので、吐き出します。







さてさて、おそらくこれは、ぷるの物書きライフの中で、最初で最後の考察モノだと思います。


実は・・・(^◇^;)考察という行為がなかなか・・・ニガテで(小声)


実は、自分的にはヤっても意味ないかなーナンチテ思ってたりも。
真実はひとみセンセの中だけにしかないだろうし、私は原作まんまの形を丸ごと愛しているので、ひとみ先生がこう、と綴ったものは、基本まんま丸ごと受け止めスタンスです。
所詮ぷるごときがあの世界に探り入れたって、正解なんか導けない、益々謎がわき出してかえってテメェの首絞めるんじゃないかと、実は前々からおそれておりました(大笑)

あ、しかし、断っておきますがこれをやっていらっしゃるサイトさんとかを批判するつもりは毛ほどもありまへん。
むしろ自分に出来ないことなので興味深いですし、何より読むのダイスキです。
見識が、マリナ世界がまた広がるような気がしますしね♪
この点だけは誤解ナきよう、ツツシんでよろしくお願いしますm(_ _)m
まあぷるごときブツブツ言ったところで、もうゼッタイ他の方が鋭く和矢クンぶった斬って(アッ)おられるだろうから、お暇つぶしにwどんぞwww
すんごくイミフな、斜め上なこと言う確定だと思われるんで(^m^;) あはははhww
そしてもうきっと、いや絶対、ネタかぶりするだろう箇所がある事請け合いです・・・_| ̄|○

先に謝ります、他意はないです、ゴメンナサイ!



さて話を戻しますが、以前、風にかえれ前でのクダンの和シャル、”大丈夫か””大丈夫だ”事件の時(笑)、読者の解釈の違いに先生が非常に苦悩されていたのを、あとで知りました。
……な、なんか言っておられましたよね確か??(;´∀`)
(この時もぷるはなんの疑問も持たずに、ああ心配されて、それに答えただけか、位にしか”マジで”思ってなかったデスwwwww)


そして時は流れ、小むかし(笑)ワタシが蜜月というお話を書いたとき、・・・まあちょびっと話の方向性がちがうのかもしれまへんが、文がまあヘタッピーで、ある方に突っこまれ(笑)あれやこれや”口頭で”説明する羽目になり、エラい羞恥プレイに悶えたことがあるのです///
てめえの書いたもの、しかも大前提それを伝える最たる手段の”文字”をつかっているにも関わらず/// イミフだから、おせーて欲しい、・・・と///(ツッこまないでくだちいw)
gyaaaaaaaa  今思い出してもハージュカシー///


書き手にとって、読者さんに自分の意図した以外の解釈や受け取り方をされてしまうのは、自らの技術の未熟さを露呈させているよーなもんですw(ひとみ先生さぞやのたうっただろうな、とw(汗笑))
ぎゃぁ///
読者に、想像の余地を持たせるという手法もあるんでしょうが、今回はそれとは明らかに違いますよね(^_^;
そんな経験も相まって、ワタシはほとんど鵜呑みのように、まんま浴びるように本を読みます。
作者の裏意図とかパーでんねん状態で(それもどうだ 笑)
そして、ぷるにとってマリナシリーズは、その世界自体が丸ごと宝物だもんで、自分で創作する時以外は、言葉を言葉通りに、描写を描写通りに写し紙に写すように体内に取り込んで(怖)います。
何が言いたいかというと要するに、私は文章の意味を考えて察するwような複雑作業には向いておらず、彼の行動史から足跡を辿るように、まんま受け取ることしかデキん、ということです(^◇^;)
もはや考察というより、推理にちかいやも(爆笑)
そんでもってぷるぷる節なので(笑)これまたながーぃですよ、おそらく(ー▽ー;)


それでもよろしければ、しばしお付き合いいただけること、幸いに思います。




それでは、マリナシリーズのヒーロー、和矢・フランソワ・ローランサン・黒須クンの背中を、追いかけてみようと思います。









和矢にささげるバラード






さてさて―――ここにとりい出したりますは、マリナワールドを愛する皆様なら誰もがご存知の、オレガキヒーロー『和矢・フランソワ・ローランサン・黒須』クン。
我らがヒロイン、マリナちゃんのハートを射とめている、ただ一人の御仁です(ククク 泣)

さてこの和矢くんとは、どんな男の子だったのか。
オレってガキかな!? とのかの有名なお歌どおり(笑)本当にそうなのか。
独断と偏見による、そしてたまにぷるの勝手な妄想もいろいろ入り混じることと思いますが(推理してねーぢゃんww笑)まずはお立会い。

ナニを今更とおっしゃられるだろうが、まずはその生い立ちから順に追っていきたいと思います。


とーちゃんは医者から貿易商に転身した日本人の、黒須氏。
かーちゃんはフランス人で、マリィ・ローランサン嬢。
そしておねーちゃんが一人。
美女丸とは親父さん同士が大学の同期で親友だった、おさななじみ。
そしてシャルルとも幼少の頃からの友人。
マリナちゃんとは中学の同級生。
現在17歳(トホホ)


マリナちゃんいわく


『黒い髪に黒い瞳の、立派な大和男顔で、言葉もまわりの男子たちと同じく悪く、その日本語のイントネーションもかなりこなれたものだったので、あたしはてっきり純血種だとばかり思っていて、クリスマス会の余興のおり、彼の口をついて出た、流れるようなささやくようなフランス語のシャンソンに、びっくりたまげてしまったのだった。
今思えば、その一瞬が、まさにあたしの初恋の瞬間。』迷宮41p


しかし、ぷるびっくり。
この二人、たった1ヶ月しか同じ学校で過ごしてなかったという事実!
oh・・・(゚o゚;)
そしていたずら盛りの元気いっぱいボーイ、らしい(笑)
口も悪く、マンモスゴリラ・暴力猿人・ミニコング・凶暴女、とバラエティーにとんだありがたくない愛称を、マリナちゃんに贈っていますwww


そして時は流れ、17歳で再会した彼は、麗しい白鳥に変身していました。

『あわだって流れるような見事なカーブのくせ毛と、くっきりとした額、一文字のきりり眉、その下にきちんとおさまって真理を見すえているかのようなふたつの眼、形のいい鼻と、はっきりと彫り刻まれた唇、すっかり男らしくなった高い頬、飛行機のシートが狭く見えるほどの大きな肩と、しっかりした胸、エコノミークラスの狭い座席空間に押しこめられている長い脚。』
素敵よ、なにも言えないっ byマリナ


・・・ええホントに(;´∀`)
こんな高校生いたらたまんねーですよね、マリナちゃん!(泣)
オートバイを駆るアクティブさ、横浜山手の高級住宅街在住(アニメではU^ェ^Uも飼ってたね)しかし、普通にアイドルをチェックするくらいにはミーハー(笑)
スポーツ歴はハイジャン・サッカー・バスケ・テニス・水泳の選手。
100メートルは11秒フラット(高3生の10,01が日本記録2位?かな)


原作中でわかっていることはそんなとこ。
そして、生みの親であるひとみ先生曰く、死ぬはずだったキャラ(笑)よくわかんないw(^_^;



7歳、彼はかーちゃんの故郷フランスにいました。
そうシャルルの誕生日会にかけつける途中、上級のやつらにボコにされても、彼は友情を貫き通すほどの情熱と男気を持ち合わせた、大変根性のある頼もしく優しい少年でした。
しかしまあ、どーでしょうっ、この偉業!
自分にも息子がいるから身にしみてわかる!
そんな立派なこと、このへなちょこ年齢ではなっかなか出来ん!!!アッパレ!
このことから、ひとえに和矢くんの芯の強さ、ママンマリィの教育の素晴らしさが伺えます。 まあ育ちの良さってやつですな。
しかし、シャルルに振り回され、ママンマリィのビンタをくらっていたのもこの頃と推測されます。


ここでポイント1。


和矢クンを語る上で、忘れてはならないのはそう、ママンマリィ、その人でございます。
とーとつですが・・・・・・ママンなうである方はモチロンのこと、自らの幼い頃の記憶の中で、誰しも思い当たるフシがありますでしょう。
子供が悪事をはたらいたとき、おそらく多くのご家庭では、当然のごとく罰を与えることと思います。
かくいうかつての我が家でも、言ってわからんアンポンタンに制裁もといw、愛の鞭を与えるべく、テロリズムなシーンが毎日繰り広げられておりました(笑)
暴力はいかんですがしかし、愛あるお仕置きは必要です。
彼らのことを想うならば、大なり小なりこれは親としての当然の義務であると、ぷるは自負しております。
言い方は大仰ですが、まあ、ゲンコツなりケツぴんなり押し入れ閉じ込めなり (笑)、その方法は千差万別だとは思いますが・・・しかしマリィちゃん、10歳にも満たないチビちょに、横っツラ”ビンタ”はどうかと、ぷるは言いたい(笑)
少なくとも日本人にはビンタの習慣??があまりないように、ぷるには思われる。
そこから考えられるのは、”私らが思う以上に、マダムマリィは、ワイルドで大胆かつ 剛の者ではなかろうか(笑)”とゆーこと。
なんつーか”あの和矢のママンだから繊細で優しげで~”なーんて思い込みが結構あるのですが、ホラ、亜夢センセのお描きになったマンガでも、よこちょに美人薄命なママンマリィの想像図がありましたよね?!
ところがですよ、悪事をはたらく子供を目の前にして、よよと泣き崩れるのではなく、 悪いことは悪いと毅然とビンタを張れる心意気の持ち主であったと、推測されます。
ここ、覚えといてくらはい。




さて場面が変わりまして、ここは日本。


そう、マリナちゃんとの出会い、80年代平均的な日本の中学校であります。
この時和矢クンはすでにフランスを離れ、生活の場を、日本に移しておりました。
そして、我らがヒロインマリナちゃんとのきっかけは、”教室でボール遊びをしていた和矢たちが、誤って彼女の友達にボールをぶつけてしまい、泣かせてしまった報復に、マリナにブン殴られた”とありましたね。
”怒れるマンモスゴリラ”とあだ名されていた当時のマリナちゃんに(笑)
しかし、嘘かギャグか冗談か(笑)この体験が、彼の心に池田マリナという女の子を印象づけました。
さてここである疑問が生じますです。
普通に考えれば不愉快な出来事のはずなのに、逆に好意的に受け止められている。それは、なぜか。
それにはいくつかの要因が考えられます。

自分の経験から察するに、教室内でボール遊びしてた連中って、クラスでもちょっと目立ってたイケイケ(死語 笑)の子達じゃありませんでした?? ねえ?(笑)
ちょっと運動神経良さげで、それなりに活発な感じの子。
あんだけビジュアルの良い和矢クンだから、やっぱり例にもれず、リーダーグループの一員だったと思うんだよなあ~。
ハーフの帰国子女、頭に顔に性格もイイとくりゃあんた…人気者街道まっしぐらでしょうよw
そんなカガヤイテル和矢クンの前に、堂々とたくましく立ちはだかったのが、かのマンモスゴリ…!失礼…マリナちゃん、その人なのであります!
だから、言葉は悪いけど、ある程度チヤホヤされていた自分に、ママンマリィと同じ制裁を加える女の子がいることなど、彼はまったく予期もしなかったわけであります。
『殴られて新鮮な気持ちがした』って、シャルルにアブナイのろけをしていますしね(爆笑)
ここ、ポイント2ですね。


そして、運命のYES!フォーリンラヴw( ;∀;)な時が訪れます(マリナちゃん側ね)


先述しました、クリスマス会の余興大会です・・・!!!


しかし!! ぷるは言いたいっ。


カッコつけたがりのお年頃、アマズッパイ思春期ド真中の、恥の文化にひたったガキどもの中で、堂々ともなむ~なシャンソンは歌わんだろう~~~普通~~~(笑)
なんかの罰ゲームだったとかいうオチだったら、しゃーないけどさ~~wwwカラオケだってあんまなかった時代だぜ~~~音楽の授業でだって人前で歌うのは吐き気を催すほどイヤだったやつはいたはずだぞ、ゼッタイ!(ナゼそんなムキになるwww笑)
まあ、個人主義のおフランスの血が入ってるから、そーいうのに慣れてたからかもしれないんだけどさ。


とにかく、そこからわかることは、和矢くんは自分の魅力を知っていて、その発揮の仕方を充分にわかっていた、ということです。
いや、たとえ天然であったとしても、それを臆することなくひけらかしても、周囲には受け入れられると認識できている上での行動だよな、どう考えても。
だってンなことしたら浮くもん!!(笑) 下手したらサブっ( ̄□ ̄;)!!てなるよ?(大笑)
ここにも、彼の人柄の一端が知れる行動がありますね。ウンウン


見てくれもいいし、仲間の信頼も厚い、スポーツ勉強をこなし、おそらく成績も良かったであろう。
その明朗快活、眉目秀麗な和矢クンが異国の言葉で披露した、アンニュイ~な”ギャップ”に、実際、カタキであったはずのマリナちゃんも、コロッと和矢クンにまいってる(笑)
天真爛漫で快活・奔放、おそらく末っ子の跡取りでもあるから、家庭内でも和矢クンは大事にされていたでしょうねぇ。
まあ一般的、とは言い難いですが(笑)しかして彼は、半分フランス人ではありますが、普通(?)の好少年だったと、言わざるを得ません。


そしてここで、マリナちゃんは引っ越ししてしまい、たった1ヶ月の短い青春のクロスロードは、淡い恋心を残し、しばし道を分かつのです。









さていよいよ黒須家に、運命の時が訪れます。


ここまで順調だった和矢クンの生活に、暗雲をもたらす出来事がやってきます。
そう、大きなトラウマとなった、ママンマリィとの別れです。
17歳の彼が言うには、3年前に渡欧し、1年ちょっとで音信不通・・・その後行方不明になったということですので、中2の頃ですかね・・・(:_;)

『パリに出てきて行方不明になっちまった人間を探してるんだ。もう二年目かな……ついに警察でも相手にされなくなって、しようがないから、自力だよ』迷宮74p

再会した彼の横顔は、『誰にも見えない悲しみをひとりでじいっと抱きしめている人の孤独さに満ちて』 いました。
そのあまりの変貌ぶり(色々な意味で)に、マリナちゃんは驚きます。
『中一のころ、和矢は、陽気で明るさの塊で、あたしは密かに、こいつは実はバカなんじゃないかと疑ったくらいだった』 
とマリナちゃんに言わしめるほどに、アホ(失礼w)だったにも関わらず(小シャルルの誕生日も30人分騒いでましたねw)、たった3,4年で彼は深い闇を抱える事となります。

さて、視点を変えてみましょう。


消えてしまった彼の母親、マリィさんについてです。
私事で申し訳ないですが、ぷるの次男も今中2なうです。
なのでなかなか、感情的になるやも(汗笑)ヒドイこと言ったら、ごめんね♪汗
ねえマリィちゃんよ。あんたなんで一人で家出てった?
しかもすべて振りきってさ。
家族を説得することもできないほど、時間に余裕なかったのかい?
とはいいつつも、彼女はそう自由を愛する個人主義国、フランスの方です。
なんだかきな臭い出奔ぶりは気になるところではありますが、もしかしたら何かチャンスを掴んで、長年の努力が報われて夢が叶って道が拓けて・・・止められない想いが、芽吹いちゃったのかな、なんて思ったりもするんですよ。
『デザイナー志望で、才能があって、パリで勉強したいと言って出て行った』んですもんね。
まあ、子供もある程度大きくなっちゃってますしね、もう私も、自分の道を生きよう、訪れたそのチャンスに、そう決心したのやもしれません。
夢と家庭を両立して過ごしている女性は、この世にゴマンといらっしゃいますもの。


しかしどうやら、渡欧の意志は、家族には反対された模様で・・・。


黒須氏も和姉も、和矢クンですらが、彼女の選んだ道に、理解を示してくれませんでした。


肝心の和矢クンはそっぽを向いて、傷ついたままでした。
案の定、まだ心の幼い和矢クンには彼女の選んだベクトルは、理解できませんでした。 最後まで。
しかしここで問いたい。
そんなやさぐれた息子を置いてまで、行かなきゃいけない大事だったんでしょうか、マリィちゃん?
中学生にもなってっ、甘えるんでないっ。
家族といえども一個人としての生き方は、それぞれ違うのだ! そうおっしゃる方もおられるでしょうっ、ええまあぷるだって、半分は理解できます、がっ、しかーし。
子供はいくつになったって、親はそばで見守っててくれる存在であって欲しいでしょうよ。
親になったからにはある程度の妥協と辛抱も必要だわな・・・(:_;)ワカルケドさ!
こう言っちゃなんだけど、家族犠牲にしてでも、それでも自分の夢を貫きたかったのかねぇ。
人種間の価値観の違いもあるだろうけど、家族と相互理解できないってちょっと気の毒だね・・・もしかしたら、離婚、したのかもね~~。
最後、彼女が持ってた和矢のネーム入りブレスにも、”クロス”て、日本苗字入ってなかったし・・・・・・。
もちろん彼女も、皆も、たくさん悩んで葛藤しただろうけど、人の道は、たとえ家族であっても、自由には出来ないよね。(吐息)
しかしここまでなら、悲しいですが、まあよくある話ですね。


ハイここ、ポイント3。


ここである意味、リスクを負ってでも、夢を選んで邁進したマリナとマリィの酷似が見られます。
マリナもたった15歳で家を飛び出し、背水の陣で自活してたもんね、夢のために(;´∀`)
どちらも、 自分の感性を発露させる職業?に従事しようとしてますしね、そして気性や(笑)生き方も、似ているように感じます。


さて、そのリスクと引き換えにした出奔ですが、彼女が一番愛する子供たちと距離をおいてしまったことが、悲劇の始まりでした。
母親不在のなか、和矢クンは常になにがしかの空虚感を抱えつつ、日常を送ったことでしょう。
1年もの間、彼にだけは届く便りも、その心を癒してはくれませんでした。
淋しさからくる怒りと苛立ちが、彼の心を曇らせ続けました。
ところがそんな意地を張っていた自分への罰ともとれるような…恐ろしい出来事が、彼に降りかかります。


母親の消息不明。


遠い彼の地で、とうとう母との連絡は、永遠に途絶えてしまうのです。
彼は多大なる後悔を胸に、血眼になって母の行方を探し、もう一つの故郷をさまよいます。
非凡で有能で、裕福と簡単には片付けられない旧友の力も借りずに、たった一人で彼は母親の軌跡を追い続けます。
それはなぜか。
あたたかい家族の元を離れてまで、母はたった一人で夢を追い続け、たった一人で消息を絶ったからです。
せめて仲違いさえしていなければ、きっと和矢はどんな手を使ってでも彼女を探したでしょう。


彼女を苦しめたのは自分。


ひとりにしてしまったのも元はといえば、自分の幼くつたない我が侭が招いたこと。


彼は何としてでもひとりで、自らの力のみで、母を見つけ出す必要があったのです。


迷宮事件のときは、目的は自分ではなく、”マリナが”問題解決する事だったので、一番と思われる適役、シャルルに助言を請いに行ったのだと思います。








そして、あの事件が起こります。
暴かれた真実は、とても残酷なものでした。








原作では彼はその時、記憶喪失でしたね。

迷宮の時に、松本ユカリにデザインを盗まれてたことで、マリィちゃんの死亡フラグを察して、マリナちゃんに強制キスしちゃうくらい動揺はしていましたが、まだ確定ではありませんでしたね。
記憶を取り戻したのはミステリーのラストなので、彼が母の死を知ったのは、その後のことでしょう。
風にかえれ、ではもう知っていたかな・・・?(´・ω・`)
シャルルは、あったことそのまま伝えるって言ってたけど・・・あれ、なんだかどこで和矢がそれを知ったのか、イマイチよくわからんなぁ??ん?(;´∀`)
サーセンw リサーチ不足。


でも記憶を失ってる状態でも(ミステリー中)、『実はね、オレも、すごく後悔していることがひとつあるんだ。それはとても取り戻せないことでね、今でも、夢によく見る。何もかもやり直せて、うまくいって、ほっとしたとたん、眼が覚めるんだ。』とーーーとてもとても、悲しく恐ろしい彼の日常を、さらっと告白しています。


彼はあの若さにして、すでに非常に重いトラウマ(心的外傷)を負っていると、思われます。


そして彼が事実を知った時の苦しみは、想像を絶します。
志半ばで散った母親への後悔と思慕は、多大なる苦痛を伴って、彼を襲ったことでしょう。
普通に考えても、恐怖です。
シャルルですら、母との関係は彼自身の努力の余地がありました。
しかし和矢は、自ら、その機会を捨てていたのです。
しかも、『オレにだけはわかって欲しかったんだろう』と、手紙をくれる母の気持ちを理解していたにも関わらず。
元来意地っ張りな性格が、この時、取り返しのつかない行動を選択させていました。
結果、ーーーサラエですね。
与えられていた愛に気付いても、その想いをくれた人には、もう永遠に会うことは叶わなくなっていました。


その衝撃を受けた時の彼の苦しみを思うと、胸が痛みます。


しかし、彼が再び立てたのは、・・・・・・結局、彼を育んだママンマリィとの時間だろうことは、想像に易いです。


幼い時から、惜しみない愛情で、強い心という贈り物を、彼女は和矢に与えていたのでしょう。


でなければ、マリナシリーズ後半で活躍する彼の姿は、ありえません。


彼は強靭な精神力で苦しみを抑え込み、飲み込みました。
”この愚行を、二度と繰り返すものか”という強い意志が、のちの彼の行動から伺えるからです。
それは誰に対しても、そうまるで呪縛のような脅迫観念すら、感じるほどに。


和矢クンはよく、藤本美少年の中では個性がない、影が薄いとか言われがち?(彼を愛するお嬢様方、ごめんちゃい)ですが、あえて、そうならざるを得なかったのでは、とぷるは感じたわけです。
愛する君のために上で、薫ちゃんも言っています。

『いいヤツだ、いいヤツだって言われながら、誰の心も通りすぎていっちまうような、そういう人間だよ。あいつって。いいヤツすぎて、誰のとこにも留まれないんだ。誰にでもやさしいし、誰とでも仲よくするけれど、その分自分では、孤独をいっぱいかかえこんでるんだと思う』

マリナシリーズ中、誰よりも苦しんでいたのは、実は彼ではなかったかと思えるんです。
だって口にすら出さない。
あのシャルルですら、ジルという支えがいて、自分の気持ちを吐露するクチがあった。
何が何でも、じっと黙ってじっと抑えて、とにかく”相手だけ”を見てる。
それはナゼか。


ポイント4、”自分の力及ばず、状況の悪化をさせたくないから”。


連絡のつかない母を思い、死んでも死にきれないほどの後悔に溺れ、2年もの間のたうち回った、ルーブルの地下の孤独―――。
なんで笑って見送ってやれなかったんだろう。
手紙のひとつでも、せめて、ガンバレって一言、なんで言ってやれなかったんだろう…。 後悔は常に先にたちません。
だからこそ、もう二度とそんな後悔を繰り返してはいけないのです。
だからいつも全力なのです。
だから、いつもいつも自分を顧みず危機に飛び込み、怪我を負うのです。
自分が回避してやれる力があるのに、それをせずに、みすみす誰かを悲しませることを、したくないからです。
本当なら、許してくれ! と、誰彼かまわず懺悔を捧げ、大声で助けを叫びたかったはずなのです。
しかし、彼の強すぎる責任感と使命感が、彼を安易な手段へと流れることを阻んだのです。


サラエは、ダ・ヴィンチの遺産をかき集めることによって、彼の誠意と愛に報いようとしましたが、和矢クンはそれを、自分が関わる周囲の人たちを助けることで、心のなぐさめと ―――していたのではないでしょうか。


ぷるには、人のために奔走するその姿が、まるで果てのない懺悔をしているように見えました。


こういうタイプの方は、遠からず判断の境界が曖昧になって、自滅してしまう・・・フラグキャラが多いような気がします(泣笑)
ああ、だからひとみセンセイ、彼は死ぬはずだった、って言ったのかなw うーん納得(´ε`;)


でも、フォリーでは精神分析や、カウンセリング、そっち方面に進みたいんだと、言ってましたね。
とーちゃん元医者だし、自分も興味があったって。
シャルルとカウンセリングごっこもしていたらしいし。
だからこそ、より強く、そう行動する動機となったんではないでしょうかねえ。


自分と同じ過ちをおかす一歩手前の人たちを、助けたいがために。


マリナシリーズ中、最高に盛り上がったのではと思われる(笑)シャルルとの殴りあいだって、愛しいマリナを巡っての関係を清算しようとしたその時でさえ、彼は思ったに違いないのです。






全てが壊れても、”死んじまうよりはマシだ”と 。

死んじまったら、もう全てがアウトなのです。






彼は誰よりもその辛酸をなめています。


「生きてさえいればなんとかなる」は有名なマリナちゃんの名言ですが、ピンチの状況に対する捉え方が、ポジティブかネガティブかの違いですね。


だから、『マリナを連れていけ』に繋がるんでしょう。
貴族型シャルルを一人でおっぽり出したら、”屈辱より死を選ぶ!”なんて事態になりかねませんが、命を削るほどに惚れてる女がいるなら、何が何でも生き残るしかないじゃないですか。

その女が例え、”自分も惚れてる女”であっても―――

恋や愛より、他のものに重きを置く人ってのは、確かにいます。


彼に惚れてるマリナちゃんにとっては、たまったものではないでしょうが、命を秤にかけた時、和矢には選択の余地もないほどに重要な事なのです。










長い、ながいよっ( ;∀;)
2へ ドウゾ




拍手いただけるとガンバレます( ´∀`)




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